「すっかり忘れていた。JAXAにクリスマスメールを依頼していた」
「依頼ってなんだよ」
このメールは、地球からはるかかなた36,000Kmの宇宙空間を飛行している超高速インターネット衛星「きずな」を経由しています。 こちらはautumn様からのご依頼によりお送りしております。
「自分で自分に頼んだのかよ」
「初めてだからな。勝手が分からないのでまずは自分宛に送らせてみた」
「次からは他人にも送れるわけだね。それで中身は?」
「別に宇宙から直接受信したわけでは無いが、宇宙を経由してわざわざ転送したようだ」
「宇宙は身近になった、ということ?」
「たぶんな。車が空を飛ばないから21世紀じゃ無い、なんて言う奴もいるが、これほど宇宙が身近になった時代は他に例が無い。やはり時代は進んでいるよ」